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  • インタビュー記事

音楽事務所・世界一のBMX大会・グッズ販売。数々の事業をこなす加藤亮さんが語る”挑戦し続けるコツ”とは?

2021年11月18日

「将来、どんなふうに働こうかな」と不安になっていませんか?

「挑戦し続けるコツは、人との出会いです」そう話してくれたのは、6年前から起業し、現在は音楽事務所の『株式会社BARIKI』代表取締役や世界一のBMX(自転車競技の一種)大会を開催した『一般社団法人ARK LEAGUE』代表理事を務めるなど、多方面で活躍する関西学院大学総合政策学部の先輩、加藤亮さん。

複数の事業を同時進行するという激務にも関わらず、働いてるのか遊んでいるのか分からなくなるくらい常に楽しく仕事をしているそう。

そんな加藤さんが総合政策学部で学んだのは、人と出会う大切さ。

様々な人との出会いによって人生を変え、現在も様々な事業を同時に経営し試行錯誤し続けている加藤さんに「意外と忘れがちな、挑戦し続けるコツ」について教えていただきました。

【加藤亮】
1978年生まれ。 大学在学中からBMXのライダーとして活動し、居住する兵庫県三田市でイベントを開催するなど地元の活性化に貢献する。卒業後、広告代理店での激務を経て2015年に『株式会社BARIKI』を設立。ET-KINGを始めとするアーティストマネージメントの他、イベント開催、広告業、オリジナル商品の開発など多岐にわたる活動を展開している。

インタビュー動画はコチラ

複数の事業に取り組み、着々と成功を積み上げる日々

加藤さんは、7年前から独立して『株式会社BARIKI』を立ち上げたんですよね。

加藤さん

はい。音楽事務所みたいなものですね。今はそれの代表取締役を勤めています。

主に活動は、ET-KINGを始めとするアーティストマネジメントですね。

大阪で活動しているアーティストやバンドが多いです。

あのET-KINGさんを、、、!?とても有名な方をマネジメントされているんですね!
他にも、たくさんのイベントを手掛けていると聞いたのですが、、、。

加藤さん

はい。これは『一般社団法人ARK LEAGUE』での活動ですね!

代表理事を勤めていまして、色々なイベントを開催しているんですよ。

2つの会社で代表を勤めているなんてすごい、、、!!
『ARK LEAGUE』では、どんなイベントをしているんでしょうか?

加藤さん

身近なイベントからスポーツイベントまで、幅広く様々なイベントをしていますね。

その中でも、マイナースポーツへ特に力を入れているんです。

大きな大会を開催されたと聞きましたよ。

加藤さん

はい。4年前の2017年に『BMXフラットランド』という競技の世界一の大会を日本で開催しました。

もともと、8年前からこれを目標に活動していたんですよ。幸いにも達成できました。

BMXフラットランドとは
BMXとは「Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)」の略。特定の自転車を使用した自転車競技の一つ。

ええ!世界一の大会を4年間で作り上げたなんてすごすぎます、、、、!!
大変だったところや、苦労した点があれば教えていただきたいです。

加藤さん

たくさんありますが、スポンサー獲得が特に難しかったですね。

最近、やっと日本でも『BMXフラットランド』という言葉が広まりつつありますが、活動当初の8年前なんかは知っている人がいなくて、、、。

『そもそもBMXって何?』って言う人がとても多くて、知名度の低さを痛感しましたよ。

スポンサーから見ると未知のスポーツだから、なかなかお金を出しづらいんでしょうね(笑)

大会開催において、スポンサーはとても大切ですよね。たくさんの苦労があったことが伺えます。正直、僕もニュースの『2020年東京五輪の新種目発表』で初めて知りましたよ。
そんな厳しい状況の中、どうして世界一の大会を作ることができたのでしょう?

加藤さん

一番は、ライダによるライダーのための大会を作ることに全力を注いだことですかね。

通常、イベントや大会は広告会社の目線で作るんですけど、僕たちはいかに選手がベストパフォーマンスを出せるのかに注力したんです。

4年間のほとんどを、そのためのステージ作りに費やしましたよ。

選手がベストパフォーマンスをしたら、観客の僕たちにもその熱が伝わって大盛りあがりですもんね!

加藤さん

うんうん、それが理想ですね!

あと、マイナースポーツは勝っても賞金が少なくて、選手がスポーツ一本で生きていけなかったです。

BMXも例外ではありませんでした。

だから、僕たちは賞金を一気に500万円まで上げたんです。

そのおかげで大会の地位がどんどん上がって、ご飯を食べていけるスポーツになってきています。

500万円も、、!!加藤さんの血の滲むような努力が伝わってきます、、、!!

加藤さん

まだまだ工夫はありますよ。

僕たちの大会の目標は、選手に『もう一度あの大会に出場したい』と思ってもらえるような大会を作ることでした。

そのために、世界中の選手から意見を聞いて回りましたね。

あと、海外の人にもたくさん出場してもらうために、日本の”おもてなしの心”を伝える大会作りも心がけました。

本当に選手思いの大会作りを意識されていたんですね。たった4年間で世界一の大会を開催できたのも納得できちゃいます。
他にも活動していることはあるのでしょうか?

加藤さん

2019年には、関東でBMXとスケートボードストリートとブレイキン、この3種目で大会を開催しました。

2020年にはスケートの東京五輪予選を僕たちが開催する予定だったんですけど、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。(笑)

どちらにせよ、そこまで作り上げていける実力があることは確かです。
今も新しいプロジェクトを進行中なんですよ。

スケートボードストリートとは
1990年代に確立されたスケボーのスタイルの一つ。

ブレイキンとは
ヒップホップカルチャーであるストリートダンスの一つ。

目標を立て、それに向かって信じて突き進んでいるのが本当にすごすぎます!更に、同時進行だなんて驚きです!
どうしてそんなにも複数の事業に取り組めるんでしょうか?

加藤さん

一番大切なのは、人と常に会うこと。

あと、脳みそを空っぽにしたいので、常にメモをとること。

色々なことしてると、ゴチャゴチャになるので(笑)

なるほど!人との出会いが大切なんですね!
人と出会う上で、何か意識してることはあるのでしょうか?

加藤さん

とてもシンプルなことですよ。
常に低姿勢で、調子に乗らず、感謝の気持ちを忘れないこと。

人として一番基本的なものですね!

加藤さん

はい。結局はそこが一番大切なんです。

どれだけ仕事ができても人間関係ができてないとダメ。
人間関係だけ良くてもダメ。

何事もバランスが大切ですね。

納得です。マナーがある人の周りには、自然と人が集まっていますよね!僕もそれらのことを意識して活動に取り組んでいきます!!

どんな仕事も、自分が一番楽しむ

亮さんは、2つの代表のお仕事を勤めていますよね。
代表のお仕事をする上で、どんなことを心がけているのでしょうか?

加藤さん

”いかに潰れずにやるのか”を重視しています。

儲けるのも大切だけど、その前に潰れてしまったらおしまいだからね。

そのために、『判断の速さ』、『コミュニケーション』、『準備』。そのへんは常に心がけていますよ。

”攻めの部分と守りの部分の両立”が大切ということですね!さすがです!
しかし、代表の役割は責任が重くてとても大変な印象です。どんなやりがいや楽しさがあるのでしょうか?

加藤さん

うーーん。基本的には、楽しいの中に辛いことや大変なことがいっぱいです。
だけど、それらを”楽しむ”のが一番大切ですね。

実際、仕事中に、”仕事なのか遊びなのか分からなくなること”がよくあるんですよ(笑)
そんなのをより多く作っていきたいなあと思っています。

自分が楽しむことが何よりも大切ですよね!『努力するものは、楽しむものには勝てない』とも言いますし。

加藤さん

そうなんですよね。楽しむって強いんですよ。
それで更に、人に喜んでもらえたり人の役に立てたときは強くやりがいを感じますね。

特に音楽やスポーツは多くの人を巻き込むから沢山刺激がありそうですね!

事業のきっかけは、いつも人との出会いから。

音楽業界はとても人気で、希望する学生も多い印象です。音楽業界で事業を始めるにはどんなことをしたらいいのでしょうか?

加藤さん

実は、音楽業界の人に共通しているのは、とてもシンプルなんですよ。

ただ、音楽が好きなこと。

みんな音楽に携わっていて本当に楽しそうです。

あと、何度も言うようですけど、人との出会いが大切です。

僕自身、人との出会いの中で気づいたら音楽業界に入ってましたからね。

好きであることと人との出会いさえあれば案外始めれちゃうんですね!
でも、実際にチャレンジするとなるととても難しい印象ですけど、、、、

加藤さん

とにかくチャレンジし続けることです。

音楽業界はとても狭き門なので、一回事業が失敗したくらいでめげていたら勿体ないです。

意外とチャンスは転がっているのでね。

常に進み続けている亮さん、とてもかっこいいです、、、!
イベント作りで事業を始めるときも同じことが言えるのでしょうか?

加藤さん

そうですね、好きであることと人との出会いは何においても大切です。

僕自身、自分の実力というよりかは人との出会いに大きく助けられ、何とかここまで来ることができたので。

強いて言えば、イベント業界は正解がないので、実績を積み上げていくことが大切です。

色々なイベントがあるので、日々勉強ですよ。

本当に加藤さんは人との出会いを大切にされているんですね!
しかし、実際に事業を始めるとするとたくさん壁があると思うんです。挑戦したい人はたくさんいるけど、多くの人はなかなか踏み出せない。どうして加藤さんはそこまでたくさんのことに挑戦できるのでしょうか?

加藤さん

何よりも、やらない後悔よりやる後悔ですかね。僕はいつも頭に入れて行動しています。

みんな考えすぎなんです。

考えるだけで進まない人をよく見るんですけど、とても勿体ないなあと思いますね。

人間ってね、強いので簡単には死なないんですよ。

だから、見切り発車でいいからとりあえず進んでみちゃう。後は走りながら考えるんですよ。

そうすると何か新しいものが見えてくるものなんです。

視野を広げると、チャンスはどこにでもある

総合政策学部での学びは今どのように生きていますか?

加藤さん

参考になるかわからないんですけど、僕は一年生の春までしか教科書を買ってませんよ(笑)。

ええ!?大学外での活動を中心にしていたんでしょうか?

加藤さん

そうなんです。

僕はひたすらその町の人とたくさん交流していましたね。

せっかくその大学に行って、その町に行ったのですから、しっかり町の人と出会うべきだと思うんですよ。

大学の授業も大切ですけど、いろいろな人と話して、その環境で学ぶことも大事だと思いますよ。

結果として、それが今にとても結びついているんです。

加藤さん

学生のときからお付き合いされている社長さんなんて、もう20年以上の付き合いになりますね。だからこそビジネスをする上で、とてもいい信頼関係ができているんですよ。

キャンパス内で頑張ることも大切だけど、たくさん外に出て色々な人に出会うことがとても大切なんですね。

加藤さん

まさにその通りです。

何度も言うようですけど、人との出会いは人生において何よりも大切です。

僕はたくさんの方に人生を変えていただきましたし、今の僕がこうして生きて行けているのもその人達のおかげなんです。

常に感謝の気持ちを忘れずにいますね。

そのためのコミュニケーション能力は必須です。

現在、音楽からイベントまで幅広く活動できているのは、このように学生のころからしっかりと活動されていたからなんですね。
最後に、関西学院大学総合政策学部を目指す高校生や在学中の学生にひとことメッセージをいただけますか?

加藤さん

ベタですけど、何でもやれる年だから、自分で思うように進まなくても、くじけることなくめげることなく進んでほしいです。

加藤さん

あと、何度も言うようですけど、常に低姿勢で、調子に乗らず、感謝の気持ちを忘れず。そして何よりも、人との出会いを大切にしてください。

今は何言ってるのかよくわからないかもしれないけど、気に留めておいてほしいね。大人になって、就職して、ふと思い出してくれたら嬉しいよ。

加藤亮さん、ありがとうございました!

関西学院大学総合政策学部の大先輩である、加藤亮さん。

常に前向きに挑戦し続けることができるのは、学生時代から人との出会いを大切にしてきたから。

高校生の皆さんは、これから始まる大学生活でどんなことをしようと考えていますか?

どんな道に進むとしても、人との出会いは、きっとあなたを素敵な未来へと導いてくれるはず。

常に感謝の気持ちを忘れずに生きていれば、必ずチャンスは訪れますよ。

<取材=諸富稜( 22期生 )>